お茶が健康にいいという研究は疫学から栄養学まで数多くあるとおもうが、さすがにお茶を飲んでいる人と飲まない人の脳の構造を比べた研究は見たことがなかった。
、ところが、英国とシンガポールのグループがお茶をよく飲む生活を送ってきた人と、あまり飲まない生活を送って来た人(平均70歳、1日3回以上を6点、全く飲まないを1点、それに生活年数をかけて計算したスコアで分けている)をそれぞれ15人、21人集め、なんとMRIで脳の機能と構造を調べたた論文をAging 11月号に発表した。
詳細は専門的なので省くが、お茶を長年飲んで生活してきた高齢者は、
- 右脳と左脳の構造的神経結合のバランスが取れているが、機能的な左右の差に大きな変化はない。
- お茶を飲む人は、安静時に調べる脳全体の機能的結合が強まっている。しかし、構造的には両者で大きな差はない。
以上が結果で、お茶を飲む習慣はMRIレベルでわかる脳の変化をもたらすことを初めて示した面白い論文だと思う。
お茶とは緑茶ですか? カフェインの影響は、➕,➖,それとも0ですか?
この研究の場合全てを対象にしています。