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シンポジウム「生命論の歴史を探る――カントからオートポイエーシスまで」案内

2015年11月6日
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アップするのが遅れましたが、明日13時、生命誌研究館1階で、ゲーテ自然科学の集い主催のシンポジウム「生命論の歴史を探る――カントからオートポイエーシスまで」が開催され、理事の西川が「18世紀有機体論から考える21世紀の課題」というタイトルで話をします。他の演者として、東大名誉教授佐藤泰邦さん「ヘーゲルから現代に至る生命論の系譜」、河本英夫さん「ゲーテ自然学とオートポイエーシス」でお話をされます。主催の高橋先生のシンポジウムの狙いを掲載しておきます。

今日、文理融合の必要性が一部で唱えられていますが、ゲーテ時代において自然科学はまだ哲学の一部をなしていました。特に生命論や有機体論は哲学と自然科学を結ぶ重要な媒介項をなしていました。そこで今回は医学と哲学のコラボとして生命論のシンポジウムを開くことになりました。まず哲学にも造詣の深い西川伸一先生(医学)に、カントを中心とした18世紀の有機体論から現代における生命論の課題について問題提起していただいた後、和辻哲郎からルーマンにいたる幅広い守備範囲をもたれる佐藤泰邦先生(哲学)に、カント『判断力批判』を中心にしながら生命論の系譜をご考察いただき、最後に「オートポイエーシス」に関する10冊以上の著作によって生命論と哲学の新しい地平を切り開かれた河本英夫先生(哲学)に、ゲーテ自然学とオートポイエーシスの関係について論じていただきます。  シンポジウムではカントからオートポイエーシスまで多岐にわたるテーマが取り上げられますが、その中心にはやはり自然科学者としてのゲーテがいます。みなさまとご一緒に生命論に関する考察を深めたいと存じます。皆様お誘いあわせの上、ご参加くださいますよう、ご案内申しあげます。

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