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若い人の原因不明の視力低下はジャンクフードを疑え(2019.9.06)

2019年9月6日
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Annals Internal Medicineという雑誌にセンセーショナルなタイトル「Blindness caused by Junkfood(ジャンクフードによる失明)という一例報告が掲載された(Harrison et al, Annals Internal Medicine:doi: 10.7326/L19-0361)

17歳ぐらいから急速に視力が低下した視神経症の男性の症例報告だが、よくよく原因を探していくと、子供の時からフライドポテト、ポテトチップス、ハムとソーセージしか食べない偏った食生活のため、ビタミンB12や銅、セレンなどの低下し、それにより視力低下が来たことが明らかになった。

問題は、栄養を正常に戻しても、視力は戻らなかった点で、不可逆的な変化が起こってしまうことを示している。

この満ち足りた世の中で、こんな特殊な栄養失調が起こるなど、医者でもまず考えられない。その意味で、この症例報告は重要だと思う。

  1. okazaki yoshihisa より:

    特殊な栄養失調が起こる:

    Imp:
    盲点だと思います。まさか栄養が原因とは考えつきません。
    そういえば、時々、不可解な貧血患者様みかけるんです。
    (血液系、消化管、食事etcに異常がないのに貧血)
    偏った食事、化学物質が原因???

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