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8月9日Patientlikemeについて

2013年8月9日
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Patientlikeme 昨日はScienceNewsLineの話をした。これは、科学者側からの情報を、社会にどう還元していくかという方向でのサイトだ。しかしこれだけで終わらないのが21世紀だ。すなわち、一般側から専門家へ(もちろん専門家だけを向いているわけではないが)の向きがネット社会によって可能になる。   全てではないが、一般の人から専門家への情報や知識の流れをcollective intelligenceと呼んでいる。この新しい動きで最も成功したのがGalaxy Zooと呼ばれるサイトだ(http://www.galaxyzoo.org)。これはハッブル望遠鏡で撮影した銀河の分類を、写真をウェッブに公開することで、一般の人に行って貰うというプロジェクトだ。実際、コンピューターでは考えられなかった情報が、一般の参加で得られたという。既に新しいプロジェクトが始まっており、以下に紹介しておこう

Stage 2: Begins Now! In this stage we will begin the ‘Data Analysis and Discussion’ portion of the project. Nobody has ever attempted an online science project quite like this before, so it is going to be an interesting few weeks! Please check out this blog post for more details about what happens next, or visit TALK and ZooTools to get involved! 第2弾が今始まった。 プロジェクトの中の、「データの分析とディスカッション」を今回のステージでは始めたい。このようなオンラインの科学プロジェクトはこれまで全くなかった。従って、これから数週間は面白くなりそうだ。次に何が起こるか、どうかこのブログポストをチェックしてください。あるいは、「話し合う」や「動物園ツール」サイトに行って、どうして参加するか調べてください。 これは全く新しい科学の試みだ。

しかし医学では、これ以上の可能性の高いサイトが既にアメリカでは進んでいる。これが今日紹介したい、Patientlikemeだ(http://www.patientslikeme.com)。   端的に言ってしまうと、これは患者さん達のフェースブックだ。といっても決して登録サイトではない。様々なレベルのコミュニケーションが常に行えるよう努力が注入されているサイトだ。実際このサイトはすでに大手の製薬会社も注目し、またアカデミアともコミュニケーションが行われている。今の段階だけではまだまだと思えるかもしれない。しかし、患者さんが自分を開示すると言うこと自体が画期的で、様々な連携を行える潜在力を秘めている。私自身は、医学や医療を大きく変えるポテンシャルがあると確信している。そして、このようなサイトが21世紀の国力に繋がると確信している。医療変革というとすぐトップダウンの発想しかない政府と、このようなサイトをもって様々な観点から考えられる政府では大きな差がつく。このような日本語のサイトが出来るよう努力するのが私たちAASJの一つの使命だと思っている。

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