2021年12月20日
来年1月11日から、日独文化研究所の主催で、京大法学部の高山佳奈⼦先生と一緒に、オンライン講義「⽣命科学と⽣命倫理」を開催します。私は、近代科学の始まりに貢献した3人の哲学者、デカルト、ライプニッツ、そしてスピノザの生命科学や生命倫理への関わりについて3回にわたって講義します。最終的には、なぜスピノザだけが「エチカ=倫理」を書けたのか、生命科学者の立場で考えます。
そのあと、京大法学部の高山先生が、生命倫理と法学について2回話されます。現役の頃文科相の生命倫理委員を務めていたので、私もディスカッションに参加します。
全てzoomで行われ、無料ですが登録してzoomアカウントを配布してもらえる必要があります。是非添付のファイルを参考に登録してください。おそらくメールから申し込んだ方が確実だと思います。
アドレス:olkogi@nichidokubunka.or.jp)
2021年12月18日
今年も各紙が、2021年の科学を振り返る特集を組んでいます。以下に、Science, Nature, Nature Medicineから拾ったリストを掲載しますが、今月24日、4時半から、友人とともに今年の科学を振り返りながら酒を酌み交わすzoom飲み会を開催し、Youtubeでも配信します(https://www.youtube.com/watch?v=gH3xbJgIFSM)。いつからでも是非参加ください。
Zoom参加希望者は、私の方にメールをお送りください。
Science
- タンパク質の3次元構造のコンピュータ予測。
- 土壌DNAを用いたゲノム考古学
- 核融合が現実性を帯びた。
- Covid-19の治療薬
- PTSDに幻覚剤
- Covid-19抗体薬
- 火星探査の進展
- 素粒子の標準モデルのひび割れ
- クリスパーの臨床応用
- ヒト胚の長期培養
Nature
- コロナウイルス変異株
- 火星探査の進展
- 素粒子標準モデルのひび割れ
- アルツハイマー薬承認によりおこった大騒ぎ
- クリスパーの臨床応用
- コロナワクチンとブースト
- IPCCによる気候変動警告
- アフガニスタンの科学者の運命
- なんとか結論が出た気候サミット
Nature今年の10人
- Winnie Byanyima:ワクチンの戦士
- Friederike Otto :気候変動の探偵
- Zhang Rongqiao: 中国火星探検隊隊長
- Timnit Gebru: AI倫理リーダー
- Tulio de Oliveira:コロナウイルス変異追跡者
- John Jumper:タンパク質の予測者
- Victoria Tauli-Corpuz:先住民族保護者
- Guillaume Cabanac:ねつ造探偵
- Meaghan Kall: Covidコミュニケーター
- Janet Woodcock: FDAのボス
Nature Medicine
- 骨髄腫に対するCAR-T治療
- アスピリンの心臓健康への効果の見直し
- クリスパーの臨床応用
- 幻覚剤の精神疾患への応用
- 機構と健康の関係が表舞台に
- マラリアワクチンの開発
- 肥満治療の新たな展開。
- ガン患者さんへの便移植治療
- 医学にも多様化の波
- タンパク質の折りたたみ予測
2020年5月29日
毎年京大皮膚科学講義で、「皮膚科で習えない皮膚」とタイトルで特別授業を行なっていますが、今年は録画になりました。幸い担当の椛島先生から公開しても良いという許可をいただきましたので、京大の学生さん以外にも公開します。
一般向けではありません。医学を学ぶ学生さんに聞いていただければ幸いです。
第一回:https://www.youtube.com/watch?v=gfxDNanGZv0
第二回:https://www.youtube.com/watch?v=eYjmSVuP0JA
2019年10月29日
アルツハイマー病に関する最近の最大のトピックスは、一度は有効性が認められなかったとして治験を中止したBiogenとエーザイのアルツハイマー薬Aducanumabが、その後のデータを補足して有効と判断し直し、FDAの認可を受ける見通しが出てきたという発表だろう。この結果、両社の株は乱高下した。このエピソードが語るように、この病気に対する治療法の開発は、これまで期待と失望の連続だった。
ちょうどタイムリーにCellにアルツハイマー病の治療開発についてまとめた創設が発表されたので、今日5時からジャーナルクラブで解説することにした。今日はいつもと違い5時始まりなので、最初から見たい人は気をつけてください。サイトは:https://www.youtube.com/watch?v=SGUDm0h184c
2018年7月20日
6月Nature Review Neuroscienceに「Rett Syndrome: insight into genetic, molecular and circuit mechanism (レット症候群:その遺伝的、分子的、そして神経回路的メカニズムについての洞察)」という、素晴らしい総説がマサチューセッツ工科大学の研究者から発表されました。
一読して、この病気のメカニズムを網羅的に扱った素晴らしい総説だと感じたので、この病気に関わる患者さんの会の谷岡さんや、河越さんに呼びかけ読書会を行うことにしました。一般の方には、大変難しい総説ですが、直接会話しながら読書会をするので、分からないところはどんどん質問してもらえばと思っています。もちろんできるだけわかりやすく説明するよう心がけます。生放送でも見られますが、このサイトにYouTubeとして残しますので、ぜひ見て下さい。また、医学部などの学生さんも、レット症候群についてしっかり習う機会はないと思いますので、勉強のつもりでぜひ見て下さい。
2018年5月23日
(公財)神戸いきいき勤労財団の主催で、今年も7月17日(火)から連続3週間(毎週火曜日)神戸市勤労会館で開かれる「熟年生活講座パート①」のご案内です。
180717_熟年生活講座
2018年5月5日
私のブログを読んでいただいている方の中には、若い研究者の方も多くおられると思います。
もし、留学を考えられているなら、是非参加してほしい「ドイツ留学説明会」をご案内します。
現在、ドイツは留学先として大変魅力のある国になっていると思います。論文を読んでいても、様々な分野でドイツのプレゼンスは確実に高まっています。
さらにドイツには、留学を支援するフンボルト財団のプログラムがあり、我が国の採択率はかなり高いと思います。
説明会の詳細は添付のポスターを見ていただければいいですが、当日はドイツ大使もお越しになりますし、留学説明会の後の懇親会(参加無料)フンボルト財団で留学した多くの先輩の話も直接聞けるまたとない機会ですので、是非参加してください。
ポスターにありますように、懇親会は無料ですが、登録が必要ですので是非登録してください。
2018留学説明会ポスター
2018留学説明会ポスター
2018年3月12日
AASJチャンネルシリーズ 「ドイツへの眼差し」第5回は、東大名誉教授の広渡清吾先生の「現代ドイツにおける市民社会論」の講演です。東京ドイツ文化センターまで収録に行きました。2015年の安保保証関連法案に対して厳しい批判を展開され、多くの共感を集めた先生ですが、今回は極めて学問的な構成で市民社会概念の成立と変遷についてお話しいただいています。ぜひご覧ください。YouTubeサイトは
https://www.youtube.com/watch?v=buFTh5JhSyA です。
2017年5月12日
今年も(公財)神戸いきいき勤労財団主催の熟年生活講座に、西川伸一代表が「脳の進化と意識」との演題で講演いたします。
170718_熟年生活講座
2015年11月28日
招待内容
以前私の研究室にインターンシップで在籍していたGerman Camargoから上に添付したカンファレンスについて案内が来ました。ぜひ多くの日本の若手研究者に参加して欲しいそうです。ウェッブで若い研究者が議論するのはいいアイデアだと思います。このホームページを見てくれている若い研究者の皆さんが奮って参加しもらえることを期待します。詳細は以下のサイトをクリックしてください。
BSI Remote Conference Announcement