アルツハイマー病に関する最近の最大のトピックスは、一度は有効性が認められなかったとして治験を中止したBiogenとエーザイのアルツハイマー薬Aducanumabが、その後のデータを補足して有効と判断し直し、FDAの認可を受ける見通しが出てきたという発表だろう。この結果、両社の株は乱高下した。このエピソードが語るように、この病気に対する治療法の開発は、これまで期待と失望の連続だった。
ちょうどタイムリーにCellにアルツハイマー病の治療開発についてまとめた創設が発表されたので、今日5時からジャーナルクラブで解説することにした。今日はいつもと違い5時始まりなので、最初から見たい人は気をつけてください。サイトは:https://www.youtube.com/watch?v=SGUDm0h184c
6月Nature Review Neuroscienceに「Rett Syndrome: insight into genetic, molecular and circuit mechanism (レット症候群:その遺伝的、分子的、そして神経回路的メカニズムについての洞察)」という、素晴らしい総説がマサチューセッツ工科大学の研究者から発表されました。
一読して、この病気のメカニズムを網羅的に扱った素晴らしい総説だと感じたので、この病気に関わる患者さんの会の谷岡さんや、河越さんに呼びかけ読書会を行うことにしました。一般の方には、大変難しい総説ですが、直接会話しながら読書会をするので、分からないところはどんどん質問してもらえばと思っています。もちろんできるだけわかりやすく説明するよう心がけます。生放送でも見られますが、このサイトにYouTubeとして残しますので、ぜひ見て下さい。また、医学部などの学生さんも、レット症候群についてしっかり習う機会はないと思いますので、勉強のつもりでぜひ見て下さい。
(公財)神戸いきいき勤労財団の主催で、今年も7月17日(火)から連続3週間(毎週火曜日)神戸市勤労会館で開かれる「熟年生活講座パート①」のご案内です。
180717_熟年生活講座
私のブログを読んでいただいている方の中には、若い研究者の方も多くおられると思います。
もし、留学を考えられているなら、是非参加してほしい「ドイツ留学説明会」をご案内します。
現在、ドイツは留学先として大変魅力のある国になっていると思います。論文を読んでいても、様々な分野でドイツのプレゼンスは確実に高まっています。
さらにドイツには、留学を支援するフンボルト財団のプログラムがあり、我が国の採択率はかなり高いと思います。
説明会の詳細は添付のポスターを見ていただければいいですが、当日はドイツ大使もお越しになりますし、留学説明会の後の懇親会(参加無料)フンボルト財団で留学した多くの先輩の話も直接聞けるまたとない機会ですので、是非参加してください。
ポスターにありますように、懇親会は無料ですが、登録が必要ですので是非登録してください。
2018留学説明会ポスター
2018留学説明会ポスター
AASJチャンネルシリーズ 「ドイツへの眼差し」第5回は、東大名誉教授の広渡清吾先生の「現代ドイツにおける市民社会論」の講演です。東京ドイツ文化センターまで収録に行きました。2015年の安保保証関連法案に対して厳しい批判を展開され、多くの共感を集めた先生ですが、今回は極めて学問的な構成で市民社会概念の成立と変遷についてお話しいただいています。ぜひご覧ください。YouTubeサイトは
https://www.youtube.com/watch?v=buFTh5JhSyA です。
今年も(公財)神戸いきいき勤労財団主催の熟年生活講座に、西川伸一代表が「脳の進化と意識」との演題で講演いたします。
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招待内容
以前私の研究室にインターンシップで在籍していたGerman Camargoから上に添付したカンファレンスについて案内が来ました。ぜひ多くの日本の若手研究者に参加して欲しいそうです。ウェッブで若い研究者が議論するのはいいアイデアだと思います。このホームページを見てくれている若い研究者の皆さんが奮って参加しもらえることを期待します。詳細は以下のサイトをクリックしてください。
BSI Remote Conference Announcement
理事の西川が10月24日、下記のシンポジウムに参加予定です。公開ですので、奮ってご参加ください。
10月24日(土)に下記の要領で研究倫理に関するシンポジウム「これからの研究公正のあり方について考える」を開催いたします。
主催:京都大学大学院文学研究科 応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)
協力:京都大学本部 研究推進部研究推進課
日時: 2015年10月24日(土) 13時から16時30分
会場: 京都大学国際科学イノベーション棟 シンポジウムホール(西館5 階)
(構内地図 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/downlodemap/documents/2015/main_j.pdf
69番の建物)
プログラム
13:00-13:15 開会の挨拶 水谷雅彦(京都大学)
13:15-14:00
西川伸一(NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン(AASJ)代表理事)「研究不正の構造分析」
14:00-14:45
加藤尚武(京都大学名誉教授)「研究不正の予防法」
14:45-15:00 休憩
15:00-16:25 パネルディスカッション
西川伸一(AASJ)、加藤尚武(京都大学)、伊勢田哲治(京都大学) (司会:水谷雅彦)
16:25-16:30 閉会の挨拶 水谷雅彦(京都大学)
連絡先:京都大学大学院文学研究科応用哲学・倫理学センター
CAPE[at]bun.kyoto-u.ac.jp
本シンポジウムの参加に際して事前登録は不要、参加費無料です。
報告が送れましたが、11月17日ホテルオークラで行われたダライラマ法王と科学者などとの対話集会に参加しました。主催者より写真を送っていただいたのでアップします。新しい科学の課題についてお話をしましたが、やはり聴衆の多くはダライラマ法王のお話を期待してこられているので、話はかみ合ったとは言えないと反省しています。しかし今後も機会があれば出来る限り多くの方と対話を繰り返していきたいと思います。
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